登録販売者の試験科目は5つ!各科目の出題数・難易度・効率的な勉強法を解説
最終更新日:2026-05-12
「登録販売者の試験って、何が出るの?」——受験を決めたとき、まず確認したいのが試験の全体像です。科目数・出題数・合格基準を把握してから勉強を始めると、時間の使い方がまったく変わります。
結論から言うと、登録販売者試験は5科目・全120問で、各科目に足切りラインがあります。「総合点が高ければOK」ではないので、苦手科目をなくすことが合格の絶対条件です。
ポイントまとめ
- 試験は5科目・全120問、試験時間は240分
- 合格基準は総合7割(84点)以上 + 各科目の足切りクリア
- 最難関は第3章(40問)——ここへの対策が合否を決める
- 勉強は第3章から始めるのが最も効率的
登録販売者試験の5科目一覧
登録販売者試験は以下の5科目で構成されています。
| 科目 | 章 | 出題数 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 第1章 | 20問 | ★★☆☆☆ | 医薬品の定義・リスク・安全性 |
| 人体の働きと医薬品 | 第2章 | 20問 | ★★★☆☆ | 臓器の仕組みと薬の作用部位 |
| 主な医薬品とその作用 | 第3章 | 40問 | ★★★★★ | 成分名・効能・副作用の暗記 |
| 薬事関係法規・制度 | 第4章 | 20問 | ★★★☆☆ | 薬機法・販売区分・店舗管理 |
| 医薬品の適正使用・安全対策 | 第5章 | 20問 | ★★☆☆☆ | 添付文書・副作用報告制度 |
合計120問を240分(4時間)で解きます。1問あたり2分の計算なので時間的な余裕はありますが、第3章の成分問題は考え込みやすく時間管理も重要です。
合格基準:総合点+各科目の足切り
登録販売者試験の合格条件は2つあります。両方クリアする必要があります。
条件① 総合点が7割以上
120問中84点以上の正答が必要です。
条件② 各科目の足切りをクリア
科目ごとに最低正答数が設定されています。目安は各科目の3.5〜4割以上ですが、実施地区(都道府県)によって基準が異なります。
重要:得意科目で点を稼いでも、1科目でも足切りに引っかかると不合格です。バランスよく全科目を一定ラインまで押し上げることが必須です。
合格率の全国データと都道府県別の傾向はこちらでまとめています。
各科目の詳細と勉強のポイント
第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
医薬品の定義・有効性・安全性・リスク評価など、医薬品全般の基礎知識を問う科目です。
出題テーマ例
- 医薬品のリスクと効果のバランス
- 副作用・アレルギーの種類と対処
- 小児・高齢者・妊婦への投与上の注意
- 医薬品と食品の相互作用
第1章は概念的な内容が多く、暗記量は少なめです。テキストを一読して基本的な考え方を押さえれば、比較的得点しやすい科目です。
第2章:人体の働きと医薬品(20問)
消化器・循環器・呼吸器などの臓器の仕組みと、そこに作用する薬の関係を問います。
出題テーマ例
- 消化器系(胃・腸・肝臓)の構造と働き
- 循環器系(心臓・血管・血液)の基礎
- 神経系・感覚器の仕組み
- 各臓器で起こる副作用
生物の基礎知識があると取り組みやすい科目です。「臓器の名前と役割」「そこに作用する薬の種類」をセットで覚えると効率的です。
第3章:主な医薬品とその作用(40問)★最難関
全120問中40問(33%)を占める最大の科目です。風邪薬・解熱鎮痛薬・胃腸薬など、カテゴリごとに含まれる成分名・効能・副作用を覚える必要があります。
主な出題カテゴリ
| カテゴリ | 代表的な成分例 |
|---|---|
| かぜ薬 | アセトアミノフェン、イブプロフェン、クロルフェニラミン |
| 解熱鎮痛薬 | アスピリン、エテンザミド |
| 胃腸薬 | ロートエキス、シメチコン、炭酸水素ナトリウム |
| 鼻炎用薬 | プソイドエフェドリン、ベクロメタゾン |
| 眠気防止薬 | カフェイン |
| 皮膚用薬 | ステロイド成分、抗真菌成分 |
第3章の攻略ポイント
- カテゴリ単位でまとめて覚える:「風邪薬に使われる成分」「胃腸薬に使われる成分」という分け方で記憶を整理する
- 語尾のパターンを活用する:「〜フェン(解熱鎮痛)」「〜アミン(抗ヒスタミン)」など語尾で分類できる成分が多い
- 覚えたらすぐ問題を解く:読んだだけでは定着しない。1カテゴリ読んだら即問題演習のサイクルを回す
- 勉強時間の40〜50%を第3章に投資する:配点が最大なので最も時間をかけて当然
第4章:薬事関係法規・制度(20問)
薬機法(旧薬事法)・医薬品の販売区分・店舗管理者の要件などを問う法律系の科目です。
出題テーマ例
- 医薬品の分類(第1類・第2類・第3類の違い)
- 登録販売者の業務範囲と制限
- 薬局・ドラッグストアの管理者要件
- 医薬品の広告規制・表示ルール
法律の条文そのものは覚える必要はなく、「何が許可されて何が禁止か」という実務的な理解が求められます。過去問を繰り返すことで出題パターンがつかめます。
第5章:医薬品の適正使用・安全対策(20問)
添付文書の読み方・副作用報告制度・安全対策の仕組みを問います。
出題テーマ例
- 添付文書の構成と読み方
- 使用上の注意(してはいけないこと・相談すること)
- 副作用報告制度(医薬品副作用被害救済制度)
- 安全対策に関する行政の仕組み
実際の添付文書を見ながら学習すると、問題の意図がつかみやすくなります。市販薬の添付文書は厚生労働省の「医薬品医療機器情報提供ホームページ」で閲覧できます。
効率的な勉強順序
おすすめの順序:第3章 → 第2章 → 第1章 → 第4章 → 第5章
| 順序 | 科目 | 理由 |
|---|---|---|
| 1番目 | 第3章 | 最難関・最多出題。早めに着手して繰り返す時間を確保 |
| 2番目 | 第2章 | 第3章の成分が「どこに作用するか」の理解に直結 |
| 3番目 | 第1章 | 概念的な内容。第2・3章の後に学ぶと理解が深まる |
| 4番目 | 第4章 | 法律系は暗記中心。短期集中でOK |
| 5番目 | 第5章 | 第3章〜4章の知識を応用する内容。最後でまとめやすい |
全体の勉強時間の目安は難易度・勉強時間の解説記事で詳しくまとめています。
試験の実施概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 筆記試験(マークシート) |
| 出題数 | 120問 |
| 試験時間 | 240分(4時間) |
| 実施時期 | 都道府県により異なる(多くは8〜12月) |
| 受験料 | 12,800〜18,100円(都道府県により異なる) |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
試験は都道府県ごとに問題が異なります。自分が受験するエリアの過去問を重点的に解くことで、出題傾向に合わせた対策ができます。
よくある質問
試験科目の中で一番難しいのはどれですか?
第3章(主な医薬品とその作用)が最難関です。40問と出題数が最多で、大量の成分名・副作用を暗記する必要があります。多くの受験者がここで得点を落とすため、学習時間の半分程度を第3章に充てることをおすすめします。
各科目に足切りがあるって本当ですか?
本当です。総合点が84点以上でも、1科目でも足切りラインを下回ると不合格になります。足切りの基準は各科目の正答率3.5〜4割以上が目安ですが、実施地区によって異なります。苦手科目をなくすことが合格の絶対条件です。
試験範囲はテキスト何冊分ですか?
公式テキスト(登録販売者試験問題の作成に関する手引き)は600ページ超ですが、すべてを丸暗記する必要はありません。過去問に頻出のテーマに絞って学習するのが効率的です。市販の参考書は試験に出やすい部分を絞って構成されているため、初学者には公式テキストより市販参考書のほうが学習しやすいです。
まとめ
登録販売者試験の5科目をまとめます。
- 第1章(20問):医薬品の基礎知識。概念理解が中心で比較的取り組みやすい
- 第2章(20問):人体の仕組みと薬の作用部位。生物系の知識が活きる
- 第3章(40問):成分の暗記が最大の山場。学習時間の最優先科目
- 第4章(20問):薬機法・販売ルール。過去問で出題パターンを覚える
- 第5章(20問):添付文書・安全対策。第3〜4章の後に学ぶと効率的
合格するには総合7割以上 + 全科目の足切りクリアが必要です。苦手科目をなくしながら、第3章に重点投資する勉強計画を立てましょう。
独学での具体的な勉強スケジュールやおすすめ通信講座の比較もあわせてご覧ください。
※試験の実施内容・合格基準は都道府県・実施年度により異なる場合があります。最新情報は受験予定の都道府県の公式発表でご確認ください。